こんにちはヒロです。

 

 

先日の記事で「怒り」について、
以下のようなご感想をいただきました。

 

「最近届くメールが、
 ずっと『傷口に塩』の如くしみています。」

 

「『怒りは必要だから存在している』
 が全てだと思いました。」

 

「いきなり怒るのは自分でも嫌です!
 どうやって意図的に怒るんですか?」

 

 

「怒り」に支配されてしまうと、
望んでいない諦めの人生を歩むことになりかねません。

 

 

しかし、「怒り」を味方にして力に変えれば、
自分の力強さを感じながら人生を歩むことが出来ます。

 

 

前回の記事はこちらから
https://hiropist.minibird.jp/hp/2020/08/07/7557/

 

 

 

そして、今回は
「人を育てられない経営者」についてです。

 

 

「人を育てられない」ことと
「怒りがうまく扱えない」ことは一見関係ないようですが、
原因は共通しています。

 

 

ご相談いただいたのは
接客業を営む社長さんです。

 

 

社長さんはここまで、
「独自のおもてなしの心」で売上を
伸ばしてきました。

 

 

しかし、社長が自ら接客し続けるには
限界があります。

 

 

そこで従業員を育てなければいけませんが、
これが全くうまく行っていません。

 

 

「うちの従業員は
 お客様の気持ちがわからない人ばかりで
 気が利かないんです。

 

 お客様が困っていたら、
 先回りしてお手伝いして喜ばせてあげて
 ほしいのですが……。」

 

 

ご相談を受けて、

この社長が求めている「気が利く」とはどういうことか、
従業員に具体的に伝わっていない
のではないかと思いました。

 

 

自分が自然にできてしまうことは、
具体的にしないで曖昧に言ってしまいがちです。

 

 

それで伝わると
思いこんでしまっているんですね。

 

 

僕は気が利かない方なので、

「気を利かせなさい!」と言われると
困惑してしまいます。

 

 

更に社長さんは続きます。

 

 

「感覚の問題なんですよね。

 

 感覚は教えられない。

 

 お客様を見て『違和感』を感じたら
 お助けしてと伝えているのですが……。」

 

 

出ました感覚!

 

 

この「感覚」を連発する人は要注意です。

 

 

ここでちょっと厳しいことをお伝えしました。

 

 

「感覚」という言葉で
従業員の教育をくくってしまうのは、
傲慢だと思います。

 

 

裏を返せば、

「わたしの感覚は優れているけれども、
 あなた達の感覚は優れていない。

 あなた達はダメな人たちだ。』

というメッセージを伝えているとも言えます。

 

 

こういう
裏に隠されたメッセージが伝わって、

従業員たちはそのとおりの行動を
しているのではないでしょうか。

 

 

社長が感じている感覚を
他の人でもわかるように言語化しましょう。

 

 

「お客様を見ていて違和感を感じる」とは、
いったい何のことを指しているのでしょう?

 

 

「感覚なのでわからない」と社長さんがいうので、
少しヒントを出しました。

 

 

感覚でも何かポイントがあるはずです。

 

 

例えば、お客様の何を見ているのか、
もう少し具体的にしてみましょう。

 

 

「視線です!

 お客様は欲しい物を無意識に目で追いますから、
 視線がどこを向いているのかを見れば、
 何を求めているのかわかります。」

 

 

だいぶ具体的になったので、
それをそのまま伝えるように言いました。

 

 

社長さん曰く、

「こんなことは当たり前だし、
 誰でも無意識でやっていると思っていましたが
 違ったんですね……。」

 

 

人は無意識の感覚を
言語化する必要がないと思っていますが、
そうではありません。

 

 

言語化しないままでいると、
あなたの感覚は人に理解されず、

周囲の人に「感覚を理解できない自分てダメだ」
なんて感じさせてしまっているかもしれません。

 

 

無意識の感覚を言語化出来ると、
その感覚は更に研ぎ澄まされます。

 

 

この後、

社長が大切にしている「丁寧さ」に関しても
具体的な行動として言語化し研ぎ澄まして
いただきました。

 

 

無意識の「感覚」は「言語化」しましょう!

 

 

「怒り」を上手に処理できない人も
自分の「感覚」を「言語化」することが苦手です。

 

 

だから、嫌な感覚はあるけれど、
具体的な対策が見えてこなくて更に不安になり、

もんもんと嫌な感覚だけを味わい続けます。

 

 

「怒り」も

何に対して怒っているのか、
どのような結果がほしいのか、

を明確に言語化出来れば、
「意図的に怒る」ことも出来ます。

 

 

僕は中学生の頃、
感想文を一文字も書けずに提出したことがあります。

 

 

そのくらい自分の思いや感覚を
言語化出来ませんでした。

 

 

今でも、
まだまだ弱いと感じますが、

中学生の頃よりはだいぶ言語化出来る
ようになりました。

 

 

今、言語化が苦手だと感じている人も、
正しいステップを踏めば言語化出来る
ようになります。

 

 

僕のセッションでは
クライアントさんが言語化してしまうワークや
質問をどんどん仕掛けていきます。

 

 

あなたの中に眠っている思いは言語化して
初めて表現として伝えられます。

 

 

自分の思いを隠したまま一生を終える
なんてもったいないですよね。